KUSANAGI Security Edition を実際に触り、初期構築からWordPressのインストール、自動更新の設定までを試してみました。本記事では、その過程や使用感、運用における利便性についてレビューします。
公式サイト: KUSANAGI Security Edition
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1. KUSANAGI Security Editionとは?
KUSANAGI Security Edition は、WordPressを高速かつセキュアに運用するためのKUSANAGIの特別版です。特に、OSやミドルウェアのセキュリティ更新を自動化する機能が備わっており、運用負担を軽減することができます。
主な特徴
- WordPressを最適化し、高速に動作させる
- サーバー側のセキュリティパッチ適用を自動化
- クラウド環境で簡単にデプロイ可能
- 運用時のアップデート作業を軽減
2. 初期構築の流れ
2-1. クラウド環境でのデプロイ
KUSANAGI Security Edition は、各クラウドプロバイダのマーケットプレイスなどから選択し、デプロイできます。今回は、Google Cloud 環境でのセットアップを試しました。
従来のKUSANAGIと同様、以下の手順を実施しました。
- クラウドのデプロイ(https://kusanagi.tokyo/cloud/kusanagi-for-gcp/)
- KUSANAGIの初期設定とWordPressのインストール(https://kusanagi.tokyo/document/kusanagi-quickstart/)
- KUSNAGI Security Edition の設定(https://kusanagi.tokyo/document/security-edition-quickstart/)
手順としては公式のクイックスタートガイド通りに進めることができ、特に複雑な操作は必要ありませんでした。
3. 使用感と運用面での利点
KUSANAGI Security Edition を実際にセットアップし、運用視点での利便性を検証しました。
3-1. セットアップの簡便さ
- 基本的な設定手順は、従来のKUSANAGIとほぼ同じ。
- ミドルウェアの自動アップデート設定が加わるが、手順としてはシンプル。
- クラウド環境でWordPressを運用しているユーザーにとっては、比較的導入しやすい。
3-2. セキュリティ管理の効率化
- KUSANAGIアップサービスに登録することで、メール通知を受け取れる。
- サーバーの状態やWordPressのセキュリティリスクについての通知を受け取ることが可能。
- 管理している複数のサーバーを一元管理できる。
- 自動更新機能により、ミドルウェアの脆弱性を低減。
- OSやミドルウェアのセキュリティ更新が自動適用されるため、管理負担が軽減される。
通知は以下のようなメールが届きます。

自動更新でどのような更新が行われたか、WordPress側でこのように変更を行ったほうがいいかなどの内容になっています。
4. 注意点
4-1. 運用負担ゼロにはならない
- KUSANAGI Security Edition は運用を効率化するためのツールであり、メンテナンス不要になるわけではない。
- 通知を受け取った際に、適切な対応を取るための知識や技術は依然として必要。
4-2. WordPressの管理は従来と変わらず必要
- WordPressの自動更新設定は、従来のKUSANAGIと同様。
- 適切な運用方法を考慮しながら管理を続ける必要がある。
4-3. サポート対象のクラウド環境がまだ少ない
- 現時点では対応クラウドが限定されており、今後の対応拡充に期待。
- 使いやすいプラットフォームで提供されるようになれば、より導入しやすくなる。
5. まとめ
5-1. メンテナンスコストの削減が可能
- ミドルウェアのアップデートを自動化することで、メンテナンスの手間を軽減。
- KUSANAGI Security Edition を利用することで、運用負担を軽減した上で、セキュリティリスクの低減が期待できる。
5-2. VPS・クラウド利用者におすすめ
- クラウドやVPSを利用しているが、セキュリティ管理が手薄な環境では特に有用。
- 定期的なメンテナンスを実施しないまま運用されているサーバーは、攻撃者に狙われるリスクが高いため、KUSANAGI Security Edition の活用は有益。
5-3. まとめ
KUSANAGI Security Edition は、運用負担を軽減しながらセキュリティリスクを抑えることができる選択肢の一つ です。特に、
- クラウドやVPS環境でWordPressを運用しているユーザー
- ミドルウェアのセキュリティ更新を自動化したい管理者
- セキュリティを重視しながらも、できるだけ効率的に運用したい人
には、大きなメリットがあるでしょう。
一方で、メンテナンスが完全になくなるわけではなく、適切な対応を取るための知識が求められる点は理解しておく必要があります。
今後、対応クラウドが増え、より多くの環境で利用できるようになれば、さらに活用しやすくなるでしょう。
6. 所感
KUSANAGI Security Edition を使うことを前提して、クラウド/VPSのメンテナンスサービスの割引はできるかなと感じました。
もしかしたら初期費用は上がることになるかもしれませんが、長く運用することを考慮すると大きなコストダウンにはつながるかなと思います。
ちょうどサーバーの移行に迷っているという方がいましたらご相談ください。一緒に考えましょう。